TECH

賃貸住宅の環境の未来を考える vol.4 SOYOCA測定結果発表

今回は、vol.3で発表したユーザーアンケートと並行しておこなっていたSOYOCAの測定結果についてお届けします。SOYOCAの建物や敷地全体に施したパッシブデザインの効果を定量的に評価するため、実際の建物と外構で測定やシミュレーションをおこないました。目に見えない風や温度を“見える化”し、技術的に検証・確認しています。

[1] 部屋の温度の計測と分析 通風スリット窓と、エコシャフトの効果は!?

リビングダイニングを含む各部屋に温湿度・風速センサーを設置し、通風あり・なしで部屋の温度を測定。通風スリット窓とエコシャフトの効果を検証しました。

温湿度計・日射量計によるルーパー日射遮蔽効果測定中

温湿度・風速計測中

通風スリット窓 (1Fリビング温度比較)

通風スリット窓を開放することで部屋の温度を1~2℃低下させる効果

断熱性能が高いため、家電や人など熱を発するものがなくても、日射しだけで屋外より部屋の温度が高くなります。しかし、通風スリット窓を開放すれば、1~2℃低下させることが可能です。

エコシャフト (2Fリビング温度比較)

エコシャフトを開放することで部屋の温度を約3℃低下させる効果

実験時には室内で使用する機器や人体からの発熱を再現するため、600Wのヒーターを入れました。高断熱仕様のため、窓を閉め切ると室外の気温より高い状態(34℃以上)になってしまいますが、エコシャフトを開けることで、3℃程度室温を下げる効果を確認できました。

【測定概要・条件】
●計測期間
7/21~7/24
●対象物件
愛知県刈谷市施工物件
102号室=通風あり 103号室=通風なし 202号室=通風あり(600W 発熱ヒーター設置※)
203号室=通風なし(600W 発熱ヒーター設置※)※家電機器や人の発熱を模擬

[2] 温度変化と風の流れの見える化 風が吹いていなくても、部屋は換気できる!?

エコシャフト開放時の温度・風の流れを[1]での実測値をもとにシミュレーションし、見える化しました。

シミュレーション方法:CFD解析 ※CFD解析:流体力学にもとづく解析・視覚化

外部に風がない日のシミュレーション結果

外部に風がない日も涼しく快適な環境が実現

※計測期間中の「風がない日」のエコシャフト開放時の実測換気量(1.0回/h)をもとにシミュレーションを実施。

※換気回数は外部風況により推定

【室内温度分布】

部屋を上から見たイメージ(平面、床から1.1m部分を測定)

エコシャフトを
開けることで、
室温が下がっている
ことがわかります。

【風の流れの可視化】

部屋を横から見たイメージ(断面)

エコシャフトを
開けることで、
熱い空気が
上昇している

ことがわかります。

熱い空気は上昇し、冷たい空気は下降する
高低差(温度差)の性質を利用したエコシャフト
外部に風がなくても空気の流れをつくりだし、
涼しく快適な環境が実現できます。

外部に風がある日のシミュレーション結果

外部に風がある日は部屋全体の温度が下がります

※計測期間中の「風がある日」のエコシャフト開放時の実測換気量(5.2回/h)をもとにシミュレーションを実施。

※換気回数は外部風況により推定

【室内温度分布】

部屋を上から見たイメージ(平面、床から1.1m部分を測定)

エコシャフトを
開けることで、
室温が下がっている
ことがわかります。

【風の流れの可視化】

部屋を横から見たイメージ(断面)

エコシャフトを
開けることで、
外の風が
取り込まれている

ことがわかります。

風が強く、外の気温が低い場合は、
エコシャフトから風が取り込まれ
部屋全体の温度が下がります

【測定概要・条件】
●計測期間
7/21~7/24
●対象物件
愛知県刈谷市施工物件
202号室=通風あり(600W 発熱ヒーター設置※)
203号室=通風なし(600W 発熱ヒーター設置※)※家電機器や人の発熱を模擬

[3] 通風効果の試算 SOYOCAの通風が、家計を助ける!

通風を行った場合のシミュレーションから、エコシャフトの電力削減効果を試算しました。

日中に通風をおこない、夜間は空調を
使用した場合の電力削減効果
(6~9月計)

温度低減効果により、電気料を削減

日中に通風をおこなうことによる
温度低減効果により、
夏でも電気料を削減することができます。

【シミュレーション・条件】
●気象条件
アメダス東京標準気象データによる
●家族構成
3人(夫:会社員、妻:会社員、子:中学生)
●在宅時間
夫21時~8時、妻19時~8時、子19時~8時
●室内負荷
500Wと仮定
●断熱性能
断熱等性能等級4、Low-Eペアガラス
●通風条件
エコシャフトと洋室2の窓の開閉による比較
●エコシャフト
開放時の換気量
5.2回/h
(実測値に基づく)
●エアコン稼動
条件
27℃かつ湿度60%を
維持
●エアコン能力
LDK 3.6kW 洋室1・2 2.2kW
●空調する部屋
LDK、洋室1、洋室2
●試算時の電気料金単価
25.91円/kWh

[4] 敷地内のパッシブ効果を検証 部屋の外のエコ技術も、暮らしやすさに貢献!

敷地内の人や車が通る部分の表面温度の低減効果を検証しました。

※手動3点計測による測定値の平均値を比較

遮熱性アスファルト舗装の効果

通常のアスファルト舗装と比較して、高い表面温度低減効果(夏期南中時において、最大13.5℃の表面温度差)

面積が広く、熱くなりがちな駐車場などの
表面温度を下げることで、
敷地全体の温度低減に効果を発揮します。

保水性ブロックの効果

水を散布しない場合と比べて、約2℃の表面温度低減効果

打ち水効果により、
通路部分などの温度を低減します。

※打ち水:散布した水が蒸発する時に熱を奪うことを利用して、温度を下げて涼気をとる方法

Page Top