ぼ・く・ラボ Vol.3

「防災」って、つまるところ「生きる」こと。

田中美咲
般社団法人防災ガール
代表理事
田中美咲

「20代30代の入居者様が多い賃貸住宅で、彼ら、彼女らのライフスタイルに応えながら、しっかり防災対策をしたいのですが」…防災ガールが「ぼ・く・ラボ」に参加したのは、大東建託さんからのそんな相談からでした。「防災があたりまえの世の中に」と掲げ、活動してきた私たちにとっても、願ってもないお話でした。

防災ガールを始めたころは防災に携わる団体も少なく、若い人なんて本当にいなかったんですよ。でも今は大学のサークルや高校の部活動で防災や災害ボランティアに行くのが普通になるなど、10代20代を中心に防災への価値観が変わってきているなと、肌で感じます。熊本地震の時もたくさんの高校生ボランティアと一緒に活動したんですが、みんなすごくポジティブなんです。「え?だって良いことだし、当たり前じゃない?」みたいな…。
そういう意味で、実際に被災したときの防災意識の高まりや支援の仕方に対する知識やノウハウのアップデートは、10代20代に限らず、全世代共通で早くなっているように思います。

ボランティア
支え合う活動(「新しい公共」)に参加した理由

平成23年度国民生活選好度調査(内閣府)より作成

毎日の生活の中で
「防災」にも繋がる要素はないか

ただそうやって防災意識が高まっている人たちの間でも、日常的な防災となるとなかなか意識しにくいのが現状でもあります。それはそうですよね、被災された場所では、災害は「現実」として目の前にあるけれど、普段の生活の中では「現実」ではないし、いつ、どんな規模で起きるのかわからないわけですから。そんな経験を通して、昨年「防災ガール」は、「防災って緊急時のためだけの対策じゃなくて、生活の中にあるんじゃないかな」という思いをカタチにしようと、“WEEL(ウィール)”というプロジェクトを立ち上げました。それはある意味、防災という概念を変えてみようというチャレンジでもあります。

そもそも防災って、「災いを防ぐ」と書くように、自然災害だけじゃなく、人間を不幸にする困難から自分や周りの人を守り、生き抜く力といえるんじゃないかなと思うんですね。だから大切なのは、万一に備えるという意識を高めるのではなく、「生きる」ということを考えること。普段から何も考えずにいると突発的なことがあるとパニックになるけど、毎日の暮らしのなかにそんな視点があったら「じゃあ、こうしよう」と思えるし、生き続けていけると思うんですね。たとえば自然災害なら、古くから台風や地震などと共にあった日本だからこそ根付いていたと考えられる文化や暮らしの特徴、知恵の中に、「暮らしそのものを防災にする」という選択肢があるんじゃないか…。毎日の中で防災にも繋がる要素はないかと探し出すことで、普段と緊急時の境目をなくし、「日々の生活そのものが防災になっている」という状態を作れるのではないかというわけです。

今回のコラボでは、そうやって私たちが見つけた知恵を大東建託さんの開発する賃貸住宅に活かせないかと、いろいろ検討を重ねています。いま賃貸住宅にお住いのみなさんも、自分自身の目や感性で、みなさんなりの「生きるヒント」を探してみてください。どんな小さなものでも、それを意識することで、気づかないうちに大きな力になっていくじゃないかと思います。

暮らしのなかで見つけよう”防災ヒント”

いますぐできる!14のこと

「日頃から防災対策を!」と構えてしまうと、なかなかはじめられませんが、ココロのハードルを少し下げてみませんか。いつもの暮らしに少し手を加えるだけでいざというとき、役に立つ。そんな、いますぐはじめられる暮らしの工夫を集めました。

01 外出先では
非常口を確認
02 カーテンは
閉めて寝る
03 食器の重ね方を
変えてみる
04 包丁は使ったら
すぐしまう
05 寝転んで、
危険を探してみる
06 日用品は多めに
買い置きする
07 行けるときに、
トイレは済ませておく
08 生理用品は、
もう一周期分買っておく
09 災害時の集合場所を
決めておく
10 公衆電話の使い方を
子供に教えておく
11 地域の行事に
参加してみる
12 災害時のペットの
預け先を探しておく
13 ママバッグは使った分
だけ足しておく
14 チョコレートや
キャラメルを
カバンに入れておく

(出典)東京都発行の女性視点の防災ブック「東京くらし防災」P.10、P12~P.16より抜粋。

「東京くらし防災」の内容を詳しくお知りになりたい場合は、下記にてPDFがダウンロードができますのでご覧ください。

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