所長と所員によるブログ『今日も未来をゆく』

賃貸住宅未来研究所所長と所員が未来を求めてさまようコーナー。世の中の求める未来はSF映画にある様な「近未来」か、はたまた自然と共に生きる「共存」か・・・所長や所員が話題の場所に足を運び、感じたことを綴ります。

所員編

第14弾
賃貸住宅の公
(おおやけ)

2015.12.22

所員の野中です。 
今回で4回目を迎える大東建託賃貸住宅コンペ。 
http://www.japan-architect.co.jp/kentaku/ 
先日、コンペのテーマに関するシンポジウム「審査委員が考える〈公(おおやけ)〉とは」に行ってきました。 
 
シンポジウムでは、コンペ審査委員の建築家、小泉雅生氏、鍋島千恵氏、シンポジウムのモデレーターの馬場正尊氏の各氏からそれぞれ自身が手がけた作品を交えながら、公共施設である公園や駅、または多くの人が利用する空間としてのオフィスや団地リノベーション事業等を通じて、建築の「おおやけ」とどう向き合ったかの事例が示されました。 
 
各氏の発表の様子
 
 
いずれも、プライベートとパブリックの間の「境界」をどう扱うのか、がテーマの中心となっていました。 
「間にいる人びとをつなぐ空間」「あいまい性」「冗長性」など、その境界をどうとらえるのか、各氏それぞれの言葉によってのべられ、コンペ提案のヒントとなるような示唆がちりばめられていました。 
 
昨今「個」が重視されるようになり、他人との境界をいかに強く明確に引くのかは、住宅にとって大きなテーマでした。 
しかし、果たしてプライベートの空間だけ充実させることで、私たちは「心豊か」に暮らせているのだろうか、ということが論点の1つとして提示されました。 
賃貸住宅はいくつかの家族や個人が共同で暮らす場所であり、そこにはさらに街の人たちとのつながりもある。 
 
審査員のみなさんから提示のあった「緩やかにつながる」仕掛けは、個人住宅ではなく賃貸住宅だからこそ実現できることなのではないか。 
 
白熱するディスカッションを聞いているうちに、賃貸住宅の可能性に対する会場全体の期待感が伝わってくるようでした。 
質疑応答の様子
 
 
日々、未来研究所を通じて 
「賃貸住宅がどうあることを望まれているのか」を考えていますが、「社会の中で賃貸住宅にできること」に対しても、襟を正してかからなければ、と胸を熱くするシンポジウムでした。 
 
コンペ参加者の皆さんが「おおやけ」に対して、どのような「建築提案」をされるのか、今から大変楽しみです。 
 

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